A         A         A         A

030 アモス書 - Amos

聖書 - 口語訳 - (JCO)
 <  1 2 3 4 5 6 7 8 9

* ----------------------------------------

アモス書 第1章  <  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15

1:1 テコアの牧者のひとりであるアモスの言葉。これはユダの王ウジヤの世、イスラエルの王ヨアシの子ヤラベアムの世、地震の二年前に、彼がイスラエルについて示されたものである。
1:2 彼は言った、 「主はシオンからほえ、 エルサレムから声を出される。 牧者の牧場は嘆き、 カルメルの頂は枯れる」。
1:3 主はこう言われる、 「ダマスコの三つのとが、 四つのとがのために、 わたしはこれを罰してゆるさない。 これは彼らが鉄のすり板で、 ギレアデを踏みにじったからである。
1:4 わたしはハザエルの家に火を送り、 ベネハダデのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす。
1:5 わたしはダマスコの貫の木を砕き、 アベンの谷から住民を断ち、 ベテエデンから王のつえをとる者を断つ。 スリヤの民はキルに捕えられて行く」と 主は言われる。
 < 
1:6 主はこう言われる、 「ガザの三つのとが、 四つのとがのために、 わたしはこれを罰してゆるさない。 これは彼らが人々をことごとく捕えて行って、 エドムに渡したからである。
1:7 わたしはガザの石がきに火を送り、 そのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす。
1:8 わたしはアシドドから住民を断ち、 アシケロンから王のつえをとる者を断つ。 わたしはまた手をかえしてエクロンを撃つ。 そして残ったペリシテびとも滅びる」と 主なる神は言われる。
1:9 主はこう言われる、 「ツロの三つのとが、 四つのとがのために、 わたしはこれを罰してゆるさない。 これは彼らが人々をことごとくエドムに渡し、 また兄弟の契約を心に留めなかったからである。
1:10 それゆえ、わたしはツロの石がきに火を送り、 そのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす」。
 < 
1:11 主はこう言われる、 「エドムの三つのとが、 四つのとがのために、 わたしはこれを罰してゆるさない。 これは彼がつるぎをもってその兄弟を追い、 全くあわれみの情を断ち、 常に怒って、人をかき裂き、 ながくその憤りを保ったからである。
1:12 それゆえ、わたしはテマンに火を送り、 ボズラのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす」。
1:13 主はこう言われる、 「アンモンの人々の三つのとが、 四つのとがのために、 わたしはこれを罰してゆるさない。 これは彼らがその国境を広げるために、 ギレアデのはらんでいる女を ひき裂いたからである。
1:14 それゆえ、わたしはラバの石がきに火をはなち、 そのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす。 これは戦いの日に、ときの声をもってせられ、 つむじ風の日に、暴風をもってせられる。
1:15 彼らの王はそのつかさたちと共に 捕えられて行く」と主は言われる。
 < 

* ----------------------------------------

アモス書 第2章  <  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

2:1 主はこう言われる、 「モアブの三つのとが、 四つのとがのために、 わたしはこれを罰してゆるさない。 これは彼がエドムの王の骨を焼いて 灰にしたからである。
2:2 それゆえ、わたしはモアブに火を送り、 ケリオテのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす。 モアブは騒ぎと、ときの声と、 ラッパの音の中に死ぬ。
2:3 わたしはそのうちから、支配者を断ち、 そのすべてのつかさを彼と共に殺す」と 主は言われる。
2:4 主はこう言われる、 「ユダの三つのとが、 四つのとがのために、 わたしはこれを罰してゆるさない。 これは彼らが主の律法を捨て、その定めを守らず、 その先祖たちが従い歩いた 偽りの物に惑わされたからである。
2:5 それゆえ、わたしはユダに火を送り、 エルサレムのもろもろの宮殿を焼き滅ぼす」。
 < 
2:6 主はこう言われる、 「イスラエルの三つのとが、 四つのとがのために、 わたしはこれを罰してゆるさない。 これは彼らが正しい者を金のために売り、 貧しい者をくつ一足のために売るからである。
2:7 彼らは弱い者の頭を地のちりに踏みつけ、 苦しむ者の道をまげ、 また父子ともにひとりの女のところへ行って、 わが聖なる名を汚す。
2:8 彼らはすべての祭壇のかたわらに 質に取った衣服を敷いて、その上に伏し、 罰金をもって得た酒を、その神の家で飲む。
2:9 さきにわたしはアモリびとを 彼らの前から滅ぼした。 これはその高きこと、香柏のごとく、 その強きこと、かしの木のようであったが、 わたしはその上の実と、下の根とを滅ぼした。
2:10 わたしはまた、あなたがたを エジプトの地から連れ上り、 四十年のあいだ荒野で、あなたがたを導き、 アモリびとの地を獲させた。
 < 
2:11 わたしはあなたがたの子らのうちから 預言者を起し、 あなたがたの若者のうちからナジルびとを起した。 イスラエルの人々よ、そうではないか」と 主は言われる。
2:12 「ところがあなたがたはナジルびとに酒を飲ませ、 預言者に命じて『預言するな』と言う。
2:13 見よ、わたしは麦束をいっぱい積んだ車が 物を圧するように、 あなたがたをその所で圧する。
2:14 速く走る者も逃げ場を失い、 強い者もその力をふるうことができず、 勇士もその命を救うことができない。
2:15 弓をとる者も立つことができず、 足早の者も自分を救うことができず、 馬に乗る者もその命を救うことができない。
 < 
2:16 勇士のうちの雄々しい心の者も その日には裸で逃げる」と 主は言われる。

* ----------------------------------------

アモス書 第3章  <  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15

3:1 イスラエルの人々よ、 主があなたがたに向かって言われたこと、 わたしがエジプトの地から導き上った 全家に向かって言ったこの言葉を聞け。
3:2 「地のもろもろのやからのうちで、 わたしはただ、あなたがただけを知った。 それゆえ、わたしはあなたがたの もろもろの罪のため、あなたがたを罰する。
3:3 ふたりの者がもし約束しなかったなら、 一緒に歩くだろうか。
3:4 ししがもし獲物がなかったなら、 林の中でほえるだろうか。 若いししがもし物をつかまなかったなら、 その穴から声を出すだろうか。
3:5 もしわながなかったなら、 鳥は地に張った網にかかるだろうか。 網にもし何もかからなかったなら、 地からとびあがるだろうか。
 < 
3:6 町でラッパが鳴ったなら、 民は驚かないだろうか。 主がなされるのでなければ、 町に災が起るだろうか。
3:7 まことに主なる神は そのしもべである預言者にその隠れた事を 示さないでは、何事をもなされない。
3:8 ししがほえる、 だれが恐れないでいられよう。 主なる神が語られる、 だれが預言しないでいられよう」。
3:9 アッスリヤにあるもろもろの宮殿、 エジプトの地にあるもろもろの宮殿に宣べて言え、 「サマリヤの山々に集まり、 そのうちにある大いなる騒ぎと、 その中で行われる暴虐とを見よ」と。
3:10 主は言われる、 「彼らは正義を行うことを知らず、 しえたげ取った物と奪い取った物とを そのもろもろの宮殿にたくわえている」。
 < 
3:11 それゆえ主なる神はこう言われる、 「敵がきて、この国を囲み、 あなたの防備をあなたから取り除き、 あなたのもろもろの宮殿はかすめられる」。
3:12 主はこう言われる、「羊飼がししの口から、羊の両足、あるいは片耳を取り返すように、サマリヤに住むイスラエルの人々も、長いすのすみや、寝台の一部を携えて救われるであろう」。
3:13 万軍の神、主なる神は言われる、 「聞け、そしてヤコブの家に証言せよ。
3:14 わたしはイスラエルのもろもろのとがを罰する日に ベテルの祭壇を罰する。 その祭壇の角は折れて、地に落ちる。
3:15 わたしはまた冬の家と夏の家とを撃つ、 象牙の家は滅び、大いなる家は消えうせる」と 主は言われる。
 < 

* ----------------------------------------

アモス書 第4章  <  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13

4:1 「バシャンの雌牛どもよ、 この言葉を聞け。 あなたがたはサマリヤの山におり、 弱い者をしえたげ、貧しい者を圧迫し、 またその主人に向かって、 『持ってきて、わたしたちに飲ませよ』と言う。
4:2 主なる神はご自分の聖なることによって誓われた、 見よ、あなたがたの上にこのような時が来る。 その時、人々はあなたがたをつり針にかけ、 あなたがたの残りの者を 魚つり針にかけて引いて行く。
4:3 あなたがたはおのおのまっすぐに 石がきの破れた所を出て、 ハルモンに追いやられる」と 主は言われる。
4:4 「あなたがたはベテルへ行って罪を犯し、 ギルガルへ行って、とがを増し加えよ。 朝ごとに、あなたがたの犠牲を携えて行け、 三日ごとに、あなたがたの十分の一を携えて行け。
4:5 種を入れたパンの感謝祭をささげ、 心よりの供え物をふれ示せ。 イスラエルの人々よ、 あなたがたはこのようにするのを好んでいる」と 主なる神は言われる。
 < 
4:6 「わたしはまた、あなたがたのすべての町で あなたがたの歯を清くし、 あなたがたのすべての所でパンを乏しくした。 それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と 主は言われる。
4:7 「わたしはまた、刈入れまでなお三月あるのに 雨をとどめて、あなたがたの上にくださず、 この町には雨を降らし、 かの町には雨を降らさず、 この畑は雨をえ、 かの畑は雨をえないで枯れた。
4:8 そこで二つ三つの町が 一つの町によろめいて行って、 水を飲んでも、飽くことができなかった。 それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と 主は言われる。
4:9 「わたしは立ち枯れと腐り穂とをもって あなたがたを撃ち、 あなたがたの園と、ぶどう畑とを荒した。 いちじくの木とオリブの木とは、いなごが食った。 それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と 主は言われる。
4:10 「わたしはエジプトにしたように あなたがたのうちに疫病を送り、 つるぎをもってあなたがたの若者を殺し、 あなたがたの馬を奪い去り、 あなたがたの宿営の臭気を上らせて、 あなたがたの鼻をつかせた。 それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と 主は言われる。
 < 
4:11 「わたしはあなたがたのうちの町を 神がソドムとゴモラを滅ぼされた時のように 滅ぼしたので、 あなたがたは炎の中から取り出された 燃えさしのようであった。 それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と 主は言われる。
4:12 「それゆえイスラエルよ、 わたしはこのようにあなたに行う。 わたしはこれを行うゆえ、 イスラエルよ、あなたの神に会う備えをせよ」。
4:13 見よ、彼は山を造り、風を創造し、 人にその思いのいかなるかを示し、 また、あけぼのを変えて暗やみとなし、 地の高い所を踏まれる者、 その名を万軍の神、主と言う。

* ----------------------------------------

アモス書 第5章  <  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27

5:1 イスラエルの家よ、わたしが悲しみの歌をもって、あなたがたについて宣べるこの言葉を聞け、
5:2 「おとめイスラエルは倒れて、 また起き上がらず、 彼女はおのれの地に投げ倒されて これを起す者がない」。
5:3 主なる神はこう言われる、 「イスラエルの家では、 千人出た町は百人残り、 百人出た町は十人残る」。
5:4 主はイスラエルの家にこう言われる、 「あなたがたはわたしを求めよ、そして生きよ。
5:5 ベテルを求めるな、 ギルガルに行くな。 ベエルシバにおもむくな。 ギルガルは必ず捕えられて行き、 ベテルは無に帰するからである」。
 < 
5:6 あなたがたは主を求めよ、そして生きよ。 さもないと主は火のように ヨセフの家に落ち下られる。 火はこれを焼くが、 ベテルのためにこれを消す者はひとりもない。
5:7 あなたがた、公道をにがよもぎに変え、 正義を地に投げ捨てる者よ。
5:8 プレアデスおよびオリオンを造り、 暗黒を朝に変じ、 昼を暗くして夜となし、 海の水を呼んで、地のおもてに注がれる者、 その名は主という。
5:9 主は滅びをたちまち強い者に臨ませられるので、 滅びはついに城に臨む。
5:10 彼らは門にいて戒める者を憎み、 真実を語る者を忌みきらう。
 < 
5:11 あなたがたは貧しい者を踏みつけ、 彼から麦の贈り物をとるゆえ、 あなたがたは切り石の家を建てても、 その中に住むことはできない。 美しいぶどう畑を作っても、 その酒を飲むことはできない。
5:12 わたしは知る、あなたがたのとがは多く、 あなたがたの罪は大きいからである。 あなたがたは正しい者をしえたげ、まいないを取り、 門で貧しい者を退ける。
5:13 それゆえ、このような時には賢い者は沈黙する、 これは悪い時だからである。
5:14 善を求めよ、悪を求めるな。 そうすればあなたがたは生きることができる。 またあなたがたが言うように、 万軍の神、主はあなたがたと共におられる。
5:15 悪を憎み、善を愛し、門で公義を立てよ。 万軍の神、主は、あるいは ヨセフの残りの者をあわれまれるであろう。
 < 
5:16 それゆえ、主なる万軍の神、 主はこう言われる、 「すべての広場で泣くことがあろう。 すべてのちまたで人々は 『悲しいかな、悲しいかな』と言う。 また彼らは農夫を呼んできて嘆かせ、 巧みな泣き女を招いて泣かせ、
5:17 またすべてのぶどう畑にも泣くことがあろう。 それはわたしがあなたがたの中を 通るからである」と主は言われる。
5:18 わざわいなるかな、主の日を望む者よ、 あなたがたは何ゆえ主の日を望むのか。 これは暗くて光がない。
5:19 人がししの前を逃れてもくまに出会い、 また家にはいって、手を壁につけると、 へびにかまれるようなものである。
5:20 主の日は暗くて、光がなく、 薄暗くて輝きがないではないか。
 < 
5:21 わたしはあなたがたの祭を憎み、かつ卑しめる。 わたしはまた、あなたがたの聖会を喜ばない。
5:22 たといあなたがたは燔祭や素祭をささげても、 わたしはこれを受けいれない。 あなたがたの肥えた獣の酬恩祭は わたしはこれを顧みない。
5:23 あなたがたの歌の騒がしい音を わたしの前から断て。 あなたがたの琴の音は、わたしはこれを聞かない。
5:24 公道を水のように、 正義をつきない川のように流れさせよ。
5:25 「イスラエルの家よ、あなたがたは四十年の間、荒野でわたしに犠牲と供え物をささげたか。
 < 
5:26 かえってあなたがたの王シクテをにない、あなたがたが自分で作ったあなたがたの偶像、星の神、キウンをになった。
5:27 それゆえわたしはあなたがたをダマスコのかなたに捕え移す」と、その名を万軍の神ととなえられる主は言われる。

* ----------------------------------------

アモス書 第6章  <  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

6:1 「わざわいなるかな、 安らかにシオンにいる者、 また安心してサマリヤの山にいる者、 諸国民のかしらのうちの著名な人々で、 イスラエルの家がきて従う者よ。
6:2 カルネに渡って見よ。 そこから大ハマテに行き、 またペリシテびとのガテに下って見よ。 彼らはこれらの国にまさっているか。 彼らの土地はあなたがたの土地よりも大きいか。
6:3 あなたがたは災の日を遠ざけ、 強暴の座を近づけている。
6:4 わざわいなるかな、みずから象牙の寝台に伏し、 長いすの上に身を伸ばし、 群れのうちから小羊を取り、 牛舎のうちから子牛を取って食べ、
6:5 琴の音に合わせて歌い騒ぎ、 ダビデのように楽器を造り出し、
 < 
6:6 鉢をもって酒を飲み、 いとも尊い油を身にぬり、 ヨセフの破滅を悲しまない者たちよ。
6:7 それゆえ今、彼らは捕われて、 捕われ人のまっ先に立って行く。 そしてかの身を伸ばした者どもの 騒ぎはやむであろう」。
6:8 主なる神はおのれによって誓われた、 (万軍の神、主は言われる、) 「わたしはヤコブの誇を忌みきらい、 そのもろもろの宮殿を憎む。 わたしはこの町とすべてその中にいる者を渡す」。
6:9 一つの家に十人の者が残っていても、彼らは死に、
6:10 そしてその親戚、すなわちこれを焼く者は、骨を家から運びだすために、これを取り上げ、またその家の奥にいる者に向かって、「まだあなたと共にいる者があるか」と言い、「ない」との答がある時、かの人はまた「声を出すな、主の名をとなえるな」と言うであろう。
 < 
6:11 見よ、主は命じて、 大きな家を撃って、みじんとなし、 小さな家を撃って、切れ切れとされる。
6:12 馬は岩の上を走るだろうか。 人は牛で海を耕すだろうか。 ところがあなたがたは公道を毒に変じ、 正義の実をにがよもぎに変じた。
6:13 あなたがたはロデバルを喜び、 「われわれは自分の力で カルナイムを得たではないか」と言う。
6:14 それゆえ、万軍の神、主は言われる、 「イスラエルの家よ、 見よ、わたしは一つの国民を起して、 あなたがたに敵対させる。 彼らはハマテの入口からアラバの川まで あなたがたを悩ます」。

* ----------------------------------------

アモス書 第7章  <  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17

7:1 主なる神はこのようにわたしに示された。見よ、二番草のはえ出る初めに主は、いなごを造られた。見よ、その二番草は王の刈った後に、はえたものである。
7:2 そのいなごが地の青草を食い尽した時、わたしは言った、 「主なる神よ、どうぞ、ゆるしてください。 ヤコブは小さい者です、 どうして立つことができましょう」。
7:3 主はこのことについて思いかえされ、 「このことは起さない」と主は言われた。
7:4 主なる神はこのようにわたしに示された。見よ、主なる神はさばきのために火を呼ばれた。火は大淵を焼き、また地を焼こうとした。
7:5 その時わたしは言った、 「主なる神よ、どうぞ、やめてください。 ヤコブは小さい者です、 どうして立つことができましょう」。
 < 
7:6 主はこのことについて思いかえされ、 「このこともまた起さない」と主なる神は言われた。
7:7 また主はわたしに示された。見よ、主は測りなわをもって築いた石がきの上に立ち、その手に測りなわをもっておられた。
7:8 そして主はわたしに言われた、「アモスよ、あなたは何を見るか」。「測りなわ」とわたしが答えると、主はまた言われた、 「見よ、わたしは測りなわを わが民イスラエルの中に置く。 わたしはもはや彼らを見過しにしない。
7:9 イサクの高き所は荒され、 イスラエルの聖所は荒れはてる。 わたしはつるぎをもってヤラベアムの家に立ち向かう」。
7:10 時にベテルの祭司アマジヤは、イスラエルの王ヤラベアムに人をつかわして言う、「イスラエルの家のただ中で、アモスはあなたにそむきました。この地は彼のもろもろの言葉に耐えることができません。
 < 
7:11 アモスはこのように言っています、 『ヤラベアムはつるぎによって死ぬ、 イスラエルは必ず捕えられて行って、 その国を離れる』と」。
7:12 それからアマジヤはアモスに言った、「先見者よ、行ってユダの地にのがれ、かの地でパンを食べ、かの地で預言せよ。
7:13 しかしベテルでは二度と預言してはならない。ここは王の聖所、国の宮だから」。
7:14 アモスはアマジヤに答えた、「わたしは預言者でもなく、また預言者の子でもない。わたしは牧者である。わたしはいちじく桑の木を作る者である。
7:15 ところが主は群れに従っている所からわたしを取り、『行って、わが民イスラエルに預言せよ』と、主はわたしに言われた。
 < 
7:16 それゆえ今、主の言葉を聞け。 あなたは言う、 『イスラエルに向かって預言するな、 イサクの家に向かって語るな』と。
7:17 それゆえ、主はこう言われる、 『あなたの妻は町で遊女となり、 あなたのむすこ、娘たちはつるぎに倒れ、 あなたの地は測りなわで分かたれる。 そしてあなたは汚れた地で死に、 イスラエルは必ず捕えられて行って、 その国を離れる』」。

* ----------------------------------------

アモス書 第8章  <  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

8:1 主なる神は、このようにわたしに示された。見よ、ひとかごの夏のくだものがある。
8:2 主は言われた、「アモスよ、あなたは何を見るか」。わたしは「ひとかごの夏のくだもの」と答えた。すると主はわたしに言われた、 「わが民イスラエルの終りがきた。 わたしは再び彼らを見過しにしない。
8:3 その日には宮の歌は嘆きに変り、 しかばねがおびただしく、 人々は無言でこれを至る所に投げ捨てる」と 主なる神は言われる。
8:4 あなたがた、貧しい者を踏みつけ、 また国の乏しい者を滅ぼす者よ、 これを聞け。
8:5 あなたがたは言う、 「新月はいつ過ぎ去るだろう、 そうしたら、われわれは穀物を売ろう。 安息日はいつ過ぎ去るだろう、 そうしたら、われわれは麦を売り出そう。 われわれはエパを小さくし、シケルを大きくし、 偽りのはかりをもって欺き、
 < 
8:6 乏しい者を金で買い、 貧しい者をくつ一足で買いとり、 また、くず麦を売ろう」。
8:7 主はヤコブの誇をさして誓われた、 「わたしは必ず彼らのすべてのわざを いつまでも忘れない。
8:8 これがために地は震わないであろうか。 地に住む者はみな嘆かないであろうか。 地はみなナイル川のようにわきあがり、 エジプトのナイル川のようにみなぎって、また沈まないであろうか」。
8:9 主なる神は言われる、 「その日には、 わたしは真昼に太陽を沈ませ、 白昼に地を暗くし、
8:10 あなたがたの祭を嘆きに変らせ、 あなたがたの歌をことごとく悲しみの歌に変らせ、 すべての人に荒布を腰にまとわせ、 すべての人に髪をそり落させ、 その日を、ひとり子を失った喪中のようにし、 その終りを、苦い日のようにする」。
 < 
8:11 主なる神は言われる、 「見よ、わたしがききんをこの国に送る日が来る、 それはパンのききんではない、 水にかわくのでもない、 主の言葉を聞くことのききんである。
8:12 彼らは海から海へさまよい歩き、 主の言葉を求めて、こなたかなたへはせまわる、 しかしこれを得ないであろう。
8:13 その日には美しいおとめも、 若い男もかわきのために気を失う。
8:14 かのサマリヤのアシマをさして誓い、 『ダンよ、あなたの神は生きている』と言い、また 『ベエルシバの道は生きている』と言う者どもは 必ず倒れる。再び起きあがることはない」。

* ----------------------------------------

アモス書 第9章  <  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15

9:1 わたしは祭壇のかたわらに立っておられる主を見た。 主は言われた、 「柱の頭を打って、敷居を震わせ、 これを打ち砕いて、 すべての民の頭の上に落ちかからせよ。 その残った者を、わたしはつるぎで殺し、 そのひとりも逃げおおす者はなく、 のがれうる者はない。
9:2 たとい彼らは陰府に掘り下っても、 わたしの手はこれをそこから引き出す。 たとい彼らは天によじのぼっても、 わたしはそこからこれを引きおろす。
9:3 たとい彼らはカルメルの頂に隠れても、 わたしはこれを捜して、そこから引き出す。 たとい彼らはわたしの目をのがれて、 海の底に隠れても、 わたしはへびに命じて、その所でこれをかませる。
9:4 たとい彼らは捕われて、その敵の前に行っても、 わたしはその所でつるぎに命じて、これを殺させる。 わたしは彼らの上にわたしの目を注ぐ、 それは災のためであって、幸のためではない」。
9:5 万軍の神、主が地に触れられると、地は溶け、 その中に住む者はみな嘆き、 地はみなナイル川のようにわきあがり、 エジプトのナイル川のようにまた沈む。
 < 
9:6 主はご自分の高殿を天に築き、 大空の基を地の上にすえ、 海の水を呼んで、地のおもてに注がれる。 その名は主ととなえられる。
9:7 主は言われる、 「イスラエルの子らよ、あなたがたはわたしにとって エチオピヤびとのようではないか。 わたしはイスラエルをエジプトの国から、 ペリシテびとをカフトルから、 スリヤびとをキルから導き上ったではないか。
9:8 見よ、主なる神の目は この罪を犯した国の上に注がれている。 わたしはこれを地のおもてから断ち滅ぼす。 しかし、わたしはヤコブの家を ことごとくは滅ぼさない」と主は言われる。
9:9 「見よ、わたしは命じて、 人がふるいで物をふるうように、 わたしはイスラエルの家を万国民のうちでふるう。 ひと粒も地に落ちることはない。
9:10 わが民の罪びと、すなわち 『災はわれわれに近づかない、 われわれに臨まない』と 言う者どもはみな、つるぎで殺される。
 < 
9:11 その日には、 わたしはダビデの倒れた幕屋を興し、 その破損を繕い、そのくずれた所を興し、 これを昔の時のように建てる。
9:12 これは彼らがエドムの残った者、 およびわが名をもって呼ばれるすべての国民を 所有するためである」と この事をなされる主は言われる。
9:13 主は言われる、 「見よ、このような時が来る。 その時には、耕す者は刈る者に相継ぎ、 ぶどうを踏む者は種まく者に相継ぐ。 もろもろの山にはうまい酒がしたたり、 もろもろの丘は溶けて流れる。
9:14 わたしはわが民イスラエルの幸福をもとに返す。 彼らは荒れた町々を建てて住み、 ぶどう畑を作ってその酒を飲み、 園を作ってその実を食べる。
9:15 わたしは彼らをその地に植えつける。 彼らはわたしが与えた地から 再び抜きとられることはない」と あなたの神、主は言われる。
 < 
* ----------------------------------------

終結  < 
































Amos

Bible - Japanese Colloquial (JCO)